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工学院大学機械工学科高分子材料研究室では「機械材料としての高分子材料」を研究しています.

工学院大学 工学部 機械工学科 高分子材料研究室

「機械材料としての高分子材料」

高分子材料研究室CONCEPT

研究室概要

高分子材料研究室は工学院大学 工学部 機械工学科に属しており,2011年12月現在教員1名,大学院修士課程13名および学部生12名の計25名が所属しています.
プラスチックやゴムなどの高分子材料は,自分たちの身の回りの生活用品から,自動車や航空・宇宙などの最先端分野に至るまで非常に幅広く用いられており,現在では私たちの生活には,なくてはならない材料となっています.本研究室では,伝統ある私学大学であることを武器に,他大学では類をあまりみない「機械工学科ならではの観点(アプローチ)」から,プラスチックやゴムなどの高分子材料やそれらをベースとした複合材料に関する研究を日々検討しています.主な具体的な研究内容としては,機械材料としての高分子材料,成形加工,トライボロジー(摩擦摩耗特性),環境に配慮した次世代材料開発,リサイクル技術構築,ナノコンポジット,炭素繊維強化複合材料(CFRP),レオロジーなどを中心に機械工学という強みを活かしたものです.また,歯車・減速機・軸受・ブレーキなどの機械部品への応用も検討しています.
機械工学科に所属していることもあり,4力(材料力学,流体力学,熱力学,機械力学)+設計・製図・加工の基礎力をベースに,「機械材料としての高分子材料」という専門性を身に付けることを主眼としています.プラスチックや複合材料などは,成形加工(方法・条件)により構造・物性が顕著に変化するため,それらの履歴が明確な材料を評価する必要がありますし,逆に言えば成形加工を制御することにより高性能・高機能を有する新材料を生み出すため技術を構築することができます.また,評価や実験に必要な装置・治具は,自ら設計製作して研究を進めています.これらの点が機械工学ならではの特徴といえます.
研究成果は,所属する学生を中心に国内外の学協会での口頭・ポスター発表や,投稿論文として発表することはもちろんですが,企業との共同研究を通して,社会への速やかな研究成果の還元を目指した製品化に関する研究も積極的に行っています.例えば,リサイクル企業と環境負荷低減に向けた次世代型の新材料開発,自動車や産業機械向けの摩擦材(トライボマテリアル)の開発,トライボロジー評価用試験機の開発などを共同研究しています.これらの産学共同研究は,社会の実際を肌で感じることができ,学生のモチベーションも高まるので,今後も積極的に行っていきます.


研究室の歩み

高分子材料研究室は,山口章三郎先生により1952年に設立(山口先生により1949年の新制大学設立時から機械実験第二として高分子材料関連テーマで卒論的指導は開始)され,博士論文・修士論文および卒業論文などの研究指導の場所として今日に至っており,多くの修了生や卒業生を送り出してきました.その成果を投稿論文や研究発表,また産学共同研究などを通して社会への還元,さらには最新の研究成果を授業に反映をモットーに,工学院大学出身者により構成された歴史のある研究室です.研究室の卒業生・関係者は,様々な方面で活躍しています.
 
(高分子研に所属された先生方)
 山口章三郎名誉教授 :高分子材料全般(繊維のクリープ,成形加工法,機械的性質など)
 大柳康名誉教授 :高分子成形加工,レオロジー,CAE,高分子材料物性など
 天野晋先生 :機械的強度,接着構造,建材関連など
 関口勇名誉教授 :トライボロジー,表面改質,ポリマーブレンド・ポリマーアロイなど
 佐藤貞雄先生 :高分子物性(特に熱物性),結晶挙動,ポリマーアロイ,リサイクル,環境問題など

(現教員)
 西谷要介教授:複合材料,成形加工,レオロジー,トライボロジー,高分子物性など

バナースペース


工学院大学は2012年に創立125周年を迎えます.

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