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工学院大学機械工学科高分子材料研究室では「機械材料としての高分子材料」を研究しています.

工学院大学 工学部 機械工学科 高分子材料研究室

「機械材料としての高分子材料」

研究STUDY

 高分子材料研究室では,現在3つのテーマを重点的に研究しています.
 キーワードは「トライボロジー」・「成形加工」・「複合材料」です.

主要研究テーマ

摩擦摩耗試験(ピンオン)

「トライボロジー」

高分子材料(プラスチックやゴム)を機械材料として実際に使用する場合に,最も重要な特性であるトライボロジー的性質について,研究しています.トライボロジーとは「相対運動を行いながら相互作用を及ぼし合う表面およびそれに関連する実際問題の科学技術」のことであり,具体的には高分子材料および高分子系複合材料などの摩擦・摩耗・潤滑などを研究しています.材料のトライボロジー的性質を制御できれば,省エネ化・長寿命化・省資源などを達成することができ,持続型社会の実現に貢献することがで摩擦摩耗試験(ピンオン)きます.

1.トライボマテリアル(機械摺動部材)の開発
  トライボロジー的性質,機械的性質および成形加工性のバランスのとれた
 次世代型トライボマテリアルの開発
   ・材料配合設計技術の構築
    (複合化・ポリマーブレンド・ポリマーアロイ技術を含む)
   ・成形加工技術の構築
摩擦摩耗試験(リングオン)2.トライボロジー評価技術の構築
   ・評価用装置の設計・開発
   ・トライボロジー現象の解明と制御
3.機械・部品への応用
   ・ブレーキ,歯車,軸受,シール,ポンプ,ソーラーカーなど

(詳細はこちら)※作成中(後日公開予定)


各種試験片

「成形加工」

プラスチックやゴムなどの高分子材料を用いた製品は,様々な方法を用いて成形されています.しかしながら,成形方法や成形条件などをはじめとした成形加工技術を正しく理解しなければ,性能や機能などを充分に発揮することができません.なぜならば,性能や機能などは,材料の内部構造(例えば,分子・結晶・充填材などの配向等)に起因しますが,その材料内部構造は成形加工により大きく支配されているためです.したがって,成形加工をよく理解して,その現象を上手く制御することが,とても重要となります.
 
溶融混練1.新成形加工技術の開発
  ・光造形法によるマイクロ成形
  ・X線CTを用いたリバースエンジニアリング技術の構築
  ・高分子系微粒子の開発
2.成形加工技術の構築
  ・新材料開発のための成形技術構築
  ・CAEを用いた成形加工性の最適化
3.レオロジー
   主に複合材料やポリマーアロイ・ブレンドを中心に
ラボプラ  ・流動特性
  ・動的粘弾性(内部構造やその変化などの把握を目指して)

(詳細はこちら)※作成中(後日公開予定)







各種炭素繊維のSEM写真

「複合材料」

「より強く,より軽く,より丈夫な次世代材料」の開発を目指し,高分子系複合材料に関する研究を行っています.特に,高性能・高機能化の手法として,工業的に簡便かつ安価な手法である溶融混練法や射出成形などの流動成形が可能なフィラー充填系や繊維強化系を中心に検討しています.
 また,環境負荷低減を目的に,石油以外の天然資源を有効利用したグリーンコンポジットの開発や,リサイクル技術の構築を行い,地球に優しい高性能材料の開発も検討しています.

1.次世代型高機能複合材料の開発
ナノコンSEM写真  ・ナノコンポジットの開発
  ・ポリマーブレンド・アロイ技術の構築
  ・複合材料の内部構造制御と機能性発現
   (フィラー充填系や繊維強化系などの流動成形を中心に)

2.環境にやさしい次世代材料の開発
  ・グリーンコンポジットの開発
  ・リサイクル技術の構築


リサイクル製品の意地悪試験(詳細はこちら)※作成中(後日公開予定)




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